10年前、かねてより興味のあった日本語教師の資格について一度直接お話を伺ってみたいとKEC京都校を訪れました。

当時の学長先生が時間をかけて大変丁寧に日本語業界について、また日本語教師の仕事などをお話ししてくださいました。緊張して伺ったのですがざっくばらんに雑談なども交えてお話しくださり、聞きたかったことを聞けた満足感で即入学を決めたことを覚えています。本当はいくつか他の学校も検討していたのですが、この時の「この学校なら大丈夫！」という直感はこの後の演習時に確信へ変わることになります。

【KECは演習や実習にかける時間数が他の日本語学校より多い】ということは入学前から聞いていましたが、講師の先生方は良い意味で大変厳しくダメ出しをされます。演習で自分が発表する時に「自信がないな」という部分を毎回的確に指摘されるので、学生たちは全く手を抜くことができません。私も自分の発表の用意は入念に、それでも発表が終わるまで毎回ドキドキしていました。先生の愛のムチに鍛えられながら、同級生の質問にも汗をかきながら答えて…と毎回余裕のない演習をこなして行くのですが、最初は教室の前に立っただけでも緊張していたのに修了間近にもなると教室の前で堂々と立てるようになりました。

私は今日本国内の日本語学校で働いています。最初に教壇に立つ時KECの演習を思い出して「あれより恐い（難しい）ものはない」と思って臨みました。実際その通りでした。

今でもKECの演習・実習は最強で即戦力だと思っています。そして同じ環境で1年間頑張ったクラスメート。年齢も性別も職業もバラバラで、ただ目指すところは同じという仲間たち。大変だ〜とぼやきながらも励ましあって充実の1年を過ごさせて貰いました。一人ならきっと続かなかったと思いますが分からないところを気軽に聞ける仲間がいたことも私にとっては大きな力になりました。
KECは少人数制で分からないところがあっても置いていかれない、アフターフォローもしっかりしているのも魅力だと思います。

もし日本語教師に興味があればぜひKECの門を叩いてみてください。熱心な先生方と同じく日本語教師を目指すクラスメートたちと切磋琢磨しながら充実した半年、1年になると思います。

日本語教師は国籍の違う学生と接するのでもちろん大変な面もありますが、毎回が異文化コミュニケーションで驚きや発見、考えさせられることが多いとてもやりがいのある職業だと私は思っています。もし日本語教師になったら、日本人代表になった気持ちで日本語や日本の文化などを外国人学生に沢山教えてあげてください。